仙台市野草園

仙台市の丘陵地の南端に位置する標高120mの大年寺山を中心として、豊かな自然はそのままに、市指定文化財の大年寺惣門や伊達家墓所の無尽灯廟等を保全活用した「大年寺山公園」の一角にある 昭和29年に開園された仙台市野草園。

無料で利用できる公園内において、有料の施設となりますが 大人240円と非常に安価で、それでいて自然の地形を活かした充分な敷地と 沢山の草木を眺めながら のんびりと散策する事が出来ます。

NHKのテレビ塔の近くに、野草園駐車場があります。公園内には他にも駐車場がありますが、野草園を利用するならここがベストです。

裏には臨時駐車場も解放されていますが、一般の契約者駐車場もあるので、注意は必要。

駐車場のすぐ近くには「野草館」があり 館内には、野草園で採取された物が展示してある他に、様々な資料も閲覧自由。 食堂もあるので、腹ごしらえをする事も出来ます。

中の窓口で入場券を購入して野草園へ。

野草館を出て野草園に入ると「とちのき広場」

見渡す限りの緑で埋め尽くされているので、いきなり ここでゆったりしたい気分になってしまいます。

広場から右に、何やら置いてあると思ったら「セコイアの化石」

樹木ではあるんですが、永い年月をかけて地下水が浸透して、カチンコチンになっている所もあるそうで、樹木が固くなるという事に驚き。

野草館にもトイレは有りますが、園内にも2ヶ所トイレはあります。 この野草園も広いので助かりますね。

園内は分岐点も多く、どこのコースから行こうかと迷ってしまうと思いますが、せっかくなので全てのルートを歩きたくなります。

「高山植物区」「針葉樹区」などなど・・・その植物の種類ごとに、ブロック分けされており、新たな発見をする事も多々。 いかんせん無知なもので、色々勉強になりますね。

植物園では有りますが、庭園としても楽しめる様な作りにもなっています。

舗装されたルートから外れて行くと、狭い通路、坂道や階段、地面に樹の根がビッシリ生えた場所など・・・足場の悪い場所も有りますが、大念寺山の地形を活かした植物園なので、歩き難い場所も含めて散策を楽しみましょう。

と言っても疲れる物は疲れるので、所々ベンチや あずまやも設置されているので、のんびりと自然の中で一休みするのも悪くありません。

ポッカリと空いた洞穴を発見

入り口には、鉄格子が掛けられており、何とも異質な空間ですが、昭和30年まで使用されていた「亜炭採掘鉱跡」との事。

現在では見ての通り 立ち入り禁止ですが、怖いもの見たさで少し入ってみたいかも・・・

これは「爺と子」と言う石像ですが、確かにお爺さんが幼子を抱いていますね。

園内には、こういった石像が幾つもあります。

石畳になっている坂道は、地面が濡れていると滑りやすくなるので、ここは注意しましょう。

「水琴堀」

柄杓で水を救って、隣の竹を敷いてある所に、ゆっくり水をこぼしていくと琴の音の様に綺麗な音がなる仕掛けがあります。

地中に埋めてある瓶には、小さな穴が空いているので、そこから水滴が滴り落ちた時の反響音で音がなる仕掛け。

10月中旬と訪れた時期が少し悪かったせいで、花は余り咲いていませんでした。

せっかく来たのに、そこは残念。

「彫刻広場」には、広い広場の中央にオブジェがポツン。 これは何をイメージした彫刻なんでしょうか?

「水生植物区」には、池があるのは当然として、そこにはジグザグの橋が架かっていたので、ここは意味はなくとも橋を渡ります。 無駄に往復してでも渡ります。

渡りますよね?

一本の木の周囲に突き出ている謎の物体は、ラクウショウの根が地上部に現れた呼吸根。 これは「楽羽松の膝」と呼ばれているそうです。

これを最初に見た時は、異様な光景に一瞬ひいてしまいました。

いやぁ色んな植物があるんですね。

所々テーブルとベンチが設置されている「芝生広場」

四方を緑に囲まれた、なだらかな傾斜の付いたダダっ広い空間は、解放感でイッパイです。

普段の生活から離れて こういう場所に少しの時間でも身を置くのは良いかも知れないですね。

散策路は、分岐点も多く坂や階段など多数あるので、起伏に富んだルートになっていますが、それ程厳しいルートでもないので、四季折々の花や草木を楽しみながらの散策は、満足のいく運動になるのではないでしょうか?

また違う季節に来てみたいですね。

 

入場はタダではありませんが、元が取れる位の安価設定なので、充分に入園料分は楽しめると思います。

郵便番号〒982-0843
住所宮城県仙台市太白区茂ヶ先2丁目1番1号
入場料大人240円
小人60円
小学生未満 無料
営業時間9:00~16:45
3/20~11/30
電話番号022-222-2324
駐車場無料駐車場有り