名取市震災メモリアル公園

東日本大震災で、甚大な被害を受けた閖上地区に、震災の記憶を風化させない為にも名取市が、閖上のまちびらきに合わせて新たに作った「名取市震災メモリアル公園」。

 
閖上港朝市にも隣接しており、園内は鎮魂と伝承、憩いを図るエリアで構成されています。

200台以上を収容できる大型駐車場が完備されてあり、イベント等がある時以外なら、いつでも好きな場所に停めれるでしょう。

新しい公園だけあって駐車場に設置されているトイレは綺麗で、清掃も行き届いている様です。

その隣には、大きな屋根付きのベンチ

公園の歩道は、全て舗装されてあり道幅も広く平坦な道ばかりで、非常に歩きやすい道ばかり。

歩道と平行しながら「南の丘」が延びており、公園全体も良く見渡せる高さで、思いのほか道幅もあります。

丘の上からも見渡す事の出来る「憩いの広場」

震災で犠牲になられた方が、天に昇っていくイメージを表すと共に、復興に向けた決意を新たにする気持ちを込め「種の慰霊碑」から発芽して どんどん天に向かって伸びていく姿を表現した「芽生えの塔」。

この慰霊碑は、あの大津波と同じ8.4mの高さなので、これと同じ高さの大津波が迫って来た事を改めて考えると、やはり恐ろしい災害です。

今こうして平和に生きていられる事に、感謝せねばなりませんね。

車道を挟んだ反対側に来ると まず目につくのは、東屋と小高い山。

この「日和山」は大正時代に、船の出入りや波の具合を見る為に地域住民らの手で造られた標高6.3mの山で、現在では閖上地区の復興のシンボルとされています。

これ位の高さなら全く疲れないので、是非一度登ってみて下さい。

頂上は決して広くは無いですが、大津波で流失してしまった富主姫神社も2013年に再建されているので、震災で亡くなった方々が安らかに眠れるように、お賽銭と合掌をしてから日和山を降りる事にします。

日和山の正面には、1933年の昭和三陸津波の教えを伝える石碑も建てられています。 海沿いと言う事も有り歴史上 これまで何度も津波の被害にさらされていますが、そうした過去の災害を乗り越えて来たからこそ今が有るので、逞しく生きて来て復興に為に尽力してきた人達には、本当に頭があがりません。

「遺構の広場」

なかなかの大きさの広場で、震災瓦礫で製作された平板ブロックで、震災前の閖上の地形等が表現されています。

スケボーの練習をしている人や 散歩をしてる人達が、思いのままに過ごしていました。

広場には、かつて閖上にあった閖上小学校前歩道橋の一部も置かれてあります。

あの大津波の際にも流される事はなかったので、上に避難していた人々が、難を逃れた歩道橋です。

現在は役目を終えて取り壊されましたが、多くの人々の命を救った歩道橋の一部が今でも展示されているという訳ですね。

そしてもう一つ 津波を耐え抜いた「すずらん灯」も四方に4基が展示されています。

「東日本大震災の悲劇を教訓に地震がきたらとにかく逃げろ!からぶってもいんでねぇの 助かれば!!」本当にその通りですね。

津波がきたら命を最優先に、とにかく逃げましょう。

 

この公園は、震災の記憶を風化させない為のメモリアル公園であると同時に、訪れる人たちの憩いの場でもあります。

今を生きている事に感謝しつつ、のんびりとこの公園で過ごしたり、散歩を楽しんだりするのも良いかも知れませんね。

郵便番号〒981-1204
住所宮城県名取市閖上東三丁目3-1
入場料無料
営業時間24h
電話番号022-384-2111
トイレ有り
駐車場無料駐車場有り