厳美渓は、岩手県一関市にあり 奇岩や怪岩に富む全長2㎞にも及ぶ渓谷で、1927年には、国の名勝及び天然記念物に指定されている岩手県を代表する観光スポットの一つ。
車は渓谷沿いにある有料駐車場に停める事になります。

磐井川に架かる天工橋の直ぐ近くから厳美渓を間近で見れるようになっていて、ベンチもあり小川の流れる厳美公園をほんの少しだけ歩きます。

入口付近にある「厳美渓橋碑」

厳美渓の観光エリアに入ると意外と開けた場所。
足場は段差のある岩場なので足元には充分気をつけて。


この通り 足場は、かなりゴツゴツしていて水溜まりも多いですが、東屋も設置されています。

そして厳美渓名物といえば「空飛ぶだんご」
これは渓谷の東屋に設けられてあり、ワイヤーで繋いだ籠に代金を入れ合図の板を叩くと、対岸の郭公だんごさんが注文を聞いて、だんごと茶がロープを伝って降りてくるという物である。
既に夕方だったので、残念ながら営業終了後で、お団子を頂く事は出来ませんでしたが、時間に余裕のある人は是非「空飛ぶだんご」を試してみてください。

東側に見えるのは天工橋
今はチェーンが張られていて、ここから先には進めないようですが、数年前に来た時には、ここからもっと進めた様な気がするんですけどね。


この厳美渓は磐井川の水流によって岩肌が浸食され形成されたもので、正しく自然が作り出した造形美。
ただ危ないので、くれぐれもチェーンやロープを越えて身を乗り出さない様に!

周辺は厳美公園にもなっていて整備された遊歩道もあるので、少しの距離ですがお散歩を楽しむ事も出来ます。
周囲にはキノコとかも沢山生えてました。

ゴツゴツした岩場を見た後に見る花壇は癒されます。

この一帯には土産屋さんとかも多く 以前は観光地として もっと栄えていた筈なんですが、現在は少し淋しくなっているように感じました。
でも厳美渓は、相変わらず圧巻の景色で、散策できるエリアは数年前に比べたら少し減ったとはいえ、それでも自然が作り出した造形美を見る為に、この辺を散策するのは楽しかったです。
似たような名前の猊鼻渓とさほど距離も離れていないので、時間に余裕があるなら両方観てみるのがお勧め。