林道二口線沿いにある秋保を代表する二口渓谷は、遊歩道として2㎞に及び整備されています。
この林道二口線は、なかなか狭く大変な道ですが、仙台方面からなら二口渓谷自然遊歩道までの道は、狭い所も酷いカーブも余り無いので、比較的スムーズに来れると思います。
遊歩道の最後の方には、一つの滝壺に姉滝と妹滝からなる「姉妹滝」が同時に流れ落ちる場所があるので、そこを目指します。
駐車場はそこそこ広くて トイレもあるので、用がある方はここで済ませていきましょう。
間違っても川で用を足してはいけません。
入り口には簡単なMAPが。
ふむふむ 少し長丁場になりそうだなと、いざ散策へ!
緑の中を進んでいくのは、やはり気持ちが良く 階段を下りている最中から 名取川の水の流れる音が既に聞こえてきます。
名取川が見えてきた先には、石橋がありました。 とりあえず用心して(そこまで用心する必要はないが)石橋を三回叩いて渡りました。
川沿いの石がゴロゴロ転がってる所を歩いていきます。
決して足場は良くないですが、この散策って感じが良いですね。
夏場だと水遊びも出来そうですが、所々深くなってる所もあるし 流れが早い所もあるので注意が必要。
辺りは25℃位まで気温が上がっていたので、少し手をいれてみたら冷たくて気持ちが良かったです。
このまま飛び込んでチャプチャプしたい位です。
対岸には小さい滝?
とにかく斜面を伝って水が流れてきて いちいち見る所が多くて大変です。
一瞬見落としそうになりましたが、ここから階段を登っていける様になってるので、軽く歩いて来れるのはここまで。
ここからは、道のりが少し険しくなって来ます。
いきなり草が、階段を隠すほどに生茂ってます。
これ位なら別に良いんですが、2日前に雨が降ったせいか地面が微妙にぬかるんでいて滑る所があるので、結構危険です。
とっくに雨はやんでいるので、大丈夫かと思ったんですけど、来る日を間違ったかも知れません。 しかし せっかく来たので注意をしながら散策続行。
坂道のアップダウンは有りますが、今の所そこまで険しい道も無いので、これ位なら問題無かったんですが、ちょいちょい飛んでくる小さい虫がうっとおしい!
そろそろ道も徐々に険しくなって来ました。 この狭い道は。柵が有るとはいえ右側は崖になっていて落ちたら大怪我必死です。
結構歩いて来た筈なんだけど姉滝まで1.2Km
まだ それだけしか歩いて無かったの? 絶対嘘だ!!
しかし案内標識には「姉滝」しか書かれてないのね。無視されて妹が可哀そうだ。
騙されてると思いながら進んでいくと またもや細い崖道を通りますが、今度は柵すらありません。 足を踏み外したら一巻の終わりですね。
坂道と危険な遊歩道のオンパレードで、そろそろ疲れて来てる所で、分かれ道に差し掛かりましたが、この状態で登山道なんかいったら死んでしまうので、大人しく当初の目的通りに、散策路の先にある姉滝を姉滝を目指します。
ホントに疲れて来た・・・
登山道と言っても差し支えない位に険しいし!
草が道を隠し過ぎて分かり難いし!!
また細い崖道なのに、木が半分以上道を塞いでるし!!
これ完全に通らせる気ないやろ!!
踏み外したら 崖を転げ落ちてしまうので、細心の注意をはらいながら木の左側を跨いで、先に進むしかありません。
あと300m!! ゴールは近いぞ!!
この300mが妙に長く感じたんだけど、絶対300m以上あるな コレ。 再ゴアまで険しいし道は余り見えないし・・・
階段を下りて行くと橋が見えて来ました!
ようやく名取川の川辺に到着。姉滝はもはや目の前。
頑張れ自分
今度はゴロゴロと石の転がっている川辺をひたすた歩きます。
足場のあるギリギリまで来ると 確かに向こうに微かに滝が見えます・・・
でもあれは妹滝・・・だけ?
木が生い茂っているからかも知れませんが、角度的に姉滝がどうやっても見えません。ここまで来てそりゃあねーよ!!
相当しんどい思いをして ここまで来たのに、姉妹滝も見ずに引き返すのも癪なので、散々悩んだ挙句 ズボンを膝まで巻くしあげて 裸足になって川の中を進む事にしました。
こんな事になるなら ちゃんと装備の一つも持ってくればよかった・・・
さっき指先を入れた時は、冷たくて気持ち良かったのに、足を入れたら冷た過ぎて足が痛くなって来るくらいでした。
しかも当然 川底の石は滑り易いので、間違っても転倒しない様に細心の注意をはらいながら前進します。 ここで転ぼうものなら多少の怪我をするのは良いけどスマホとデジカメと財布が、ヤバイ事になってしまうので、人生の中で最高と言う位の集中力を発揮して進みました。
しかし意外と深くなっている所もあったり、意外と流れが激しい所も有り 足を踏み入れた瞬間に、足を取られそうになった場所もありましたが、アスリート並みの集中力(大嘘)でようやく目的の場所に辿りつきました!
同じ滝壺に二つの滝が、同時に流れ落ちる姉妹滝。
苦労しただけあって素晴らしい景色でした。今までの疲れも吹っ飛びます。
左側が妹滝
大人しい素朴な感じの妹です(知らんけど)
右側が姉滝
少し気が強くてサバサバしたお姉さんです(知らんけど)
苦労しただけあって 姉妹滝を見れて満足
帰りですが、歩いて来た遊歩道を再び引き返すのは嫌なので、先ほどの橋を逆から出れば どうやら林道二口線に通じている様なので、そちらに行くと案外早くに林道二口線に出れました。
車で通るのが大変な道でも 徒歩なら何て事はありませんから。
姉妹滝を見るのだけが、目的なら最初から山形寄りの入口から来た方が良いですね。
この二口渓谷自然遊歩道を散策するのなら事前に情報を入手する事。
junchiみたいなスニーカーにGパンみたいな 街歩きの格好で来ない事。
ここいらは、ちゃんとしないと後悔する事になるかも知れません。
大変な道のりで、無事に帰れたからこそ思うのかも知れませんが、散策路としては非常に楽しかったです。
郵便番号 | 982-0244 |
住所 | 宮城県仙台市太白区秋保町馬場中小屋3-1 |
入場料 | 無料 |
営業時間 | 24h |
電話番号 | - |
駐車場 | 無料駐車場あり |