栗原市と登米市を跨ぐ場所に位置し、渡り鳥の飛来地として県内でも有名な沼で、面積369ヘクタール、最大水深1.6メートルを誇る日本一の越冬地でもあります。
毎年2000~3000羽もの白鳥やマガン達が、沼を悠々と泳いでいる姿や飛び立つ姿を観察する事が出来ますが、特に日の出とともに一斉に飛び立つ時の羽音と鳴き声は、1996年に環境省の「残したい“日本の音風景100選”」にも選出。
1985年には隣接する内沼と共に、ラムサール条約に登録されています。
ちなみに「伊豆沼・内沼」と何故か一纏めにされがちですが、それぞれが独立して少し離れた場所にある別の沼です。
まずは伊豆沼を目指しますが「登米市伊豆沼・内沼サンクチュアリ」の近くの坂を降りていくと、沼の直ぐ近くの開けた場所に出るので、そこは駐車場という訳ではないと思いますが、駐車出来るだけのスペースがあるので、ここならば余裕を持って駐車出来ると思います。
鳥に餌をあげる為に、パンのみみ等を持ち込んでも良いのですが(沼を汚さない様に油分を含まない物)駐車スペースには、露店があり鳥の餌も100円で販売しています。
人間が食べても大丈夫そうですが、余り美味しくはありません(食べたのがバレる)
ちなみにエサは、すぐ近くの「伊豆沼農産」でも販売されていますが、そちらは110円なので何か物産品と一緒に購入したい訳ではないのなら、この露店で購入した方が僅かですが安上がりです。
駐車スペース正面の斜面を登って 土手に上がると目の前には、沼が広がります。
土手から降りの斜面沿いが沼になっていたのですが、2022年に来た時には無かった転落防止のロープが張られていました。 ここは滑り落ちそうで危ないな・・・と思っていた場所なので、こうやって対策されたのは良かったですね。
子供とかだと近くで鳥に餌をあげたいが為に、近づき過ぎる傾向があるので、これで少しは安心です。
まぁロープ位なら簡単に、潜れちゃうんで完璧とは言えないですけど、以前は緩やかな坂の所から沼の近くまで、降りる事が出来たのに、それが出来なくなったのは少し残念です。
余り近づく事は出来ませんが、沼には沢山の渡り鳥達が優雅に泳いでいます。
ただ積雪があると非常に滑り易く 下手すると沼まで一気に滑り落ちる可能性もあるので、やはり注意は必要です。
沼付近まで行って餌を撒くと 面白い様に渡り鳥達が寄って来ますが、沼から少し離れた所で撒いても普通に、上陸して来る事も有ります。
可愛いけど皆してガーガー鳴くので、ちょっとうるさい(笑)
ちなみに上記の写真は、2022年1月に訪れた時ですが、この時は結構な積雪量で沼の上までカチンコチンに凍っていました。
面白がって凍っている沼の上を少し歩いている人も居ましたが、もし氷が割れたりしたら大変な事になるので、こんな危険な事は、絶対にしないでください!
こういう事をする人が居たから、ロープが張られたのかも知れませんね。
沼沿いには「野鳥観察館」もあり無料で入館する事も出来ます。
伊豆沼の歴史や剥製などが展示されているので、時間が有れば是非。
館内にはトイレもありますが使用不可。 用を足したい時は「登米市伊豆沼・内沼サンクチュアリ」を利用しましょう。
観察館の屋上に上がる事も出来て 伊豆沼の景色も一望できます
こうして改めて眺めてみると伊豆沼は、広いですね!
伊豆沼・内沼と一纏めにされがちですが、広さで言うなら伊豆沼が断然広いです。
観察館の裏手には、沼に架かる一本道の陸地があり、そこを歩いて行く事が出来ます。 先に何が有ると言う訳でも無いんですが、ウォーキングがてら行ってみるのも良いかも。
鳥に餌をあげに来るのも良いのですが、以前に比べると沼付近まで降りれなくなっているので、鳥達との距離も遠くなったし、もしかしたら物足りなさを感じるかもしれません。
そして伊豆沼から少し離れた場所に有るのが内沼で、「栗原市築舘B&G海洋センター」が目印。
その脇に坂道が有り 充分に車を停めれるスペースも有るので沼付近まで、車で降りて行く事が出来ます。
砂地になっていて、内沼が目の前に広がります。
沼の規模では伊豆沼よりも小さいですが、この通り沼までの距離が非常に近く、鳥達も上陸して来るので、かなりの至近距離で鳥に餌をあげる事も出来てしまいます。
それにこの通り高低差も無いので転落の心配も無いから、子供連れでも 雪の日でも安心ですね。
そういった意味では、鳥に餌をあげに来るのなら内沼の方がお勧めです。
こちらでも無人販売ですが、鳥の餌を購入可能です。
隣の箱に料金100円を投入してから 一袋を頂いていきましょう。
車道から脇を通った「栗原築舘B&G海洋センター」もここから階段を登って上に登る事が出来ます。
ちなみに、この脇にはトイレが有りますが使用禁止なので、御用の場合は車道を挟んだ向かい側の「こんちゅう館」を利用しましょう。
上から眺める内沼。
そこいらには、流されてきた菱の実がゴロゴロ転がっている場所も有るので、ご注意を。
忍者の巻き菱の様に、これが結構尖っているので、うっかり踏んじゃうと本当に靴に刺さります。
「伊豆沼・内沼」と両方巡りましたが、そぞれぞれどちらにも良さがあり、羨望なら伊豆沼で、渡り鳥に餌をあげるなら内沼・・・といった感じでしょうか。
8月になると どちらの沼でも一面にまるで極楽を思わせる蓮の花で、沼が埋め尽くされるので「伊豆沼・内沼はす祭り」が開催され、小型遊覧船で満開の蓮の中を進む事が出来ます。
ただし蓮の習性で、咲くのは午前中だけなので行くのならお早めに!
(これを知らないで昼過ぎに到着して大失敗した事があります)
伊豆沼・内沼は東北を代表する沼だけあって、日の出、雪景色、夕日、訪れるタイミングによって全く違う景色が見えて来るし、渡り鳥の飛来地としても国内でも非常に貴重な場所なので、沢山の渡り鳥を見に来るだけでも充分に価値はあります。
郵便番号 | 〒989-4601 |
住所 | 宮城県登米市迫町新田前沼 |
入場料 | 無料 |
営業時間 | 24h |
休園日 | 無休 |
電話番号 | – |
トイレ | 近隣の施設を利用 |
駐車場 | 駐車スペースあり |