温泉地である大崎市鳴子では、数箇所にわたり温泉が自噴する鬼首かんけつ泉が鳴子の名物となっていますが、そのすぐ近くには多少マイナーかも知れませんが、地獄谷遊歩道があります。
地獄谷とは、谷の合間から所々で温泉が吹き出し、湯気の漂うその景色は文字通り 地獄を思わせる事から命名された場所です。
現在では、遊歩道が整備され、誰でも自由に出入り出来る観光地となっています。

しばらく山道を走り、目的地に近づくと分かれ道もあるので、少し分かりにくいかも知れませんが、近くに行くと案内板が出てます。
入り口手前にある広くか場の空いてる場所に車を停めれますが、白線が引かれてる訳でも車輪止めが有る訳でも無いので、他の人の迷惑にならない様に、各自で好きな場所に駐車する事になります。
普段ならそこまで賑わう事もないので、恐らく満車になる事は、余りないと思います。
時期的に混むのは紅葉の季節でしょう。


駐車場から続いている階段を降りていくと、整備された遊歩道に出ますが、山の中なので、当然ながら虫が飛んできます。

きちんと整備されている足場なので、歩き易さは大丈夫ですが、木製なので雨上がりなどは、滑りやすくなるだろうから注意は必要。
場所によっては狭い所もあるので、人とすれ違う際は、譲り合いの精神で。

道幅の狭い橋を渡っていると ここいらからは、もう温泉地独特の匂いもして来ます。



本当に谷の合間をひたすら歩いていきます。 疲れた時にはベンチもあちこちにあるので休憩は出来ますが、特に険しい道でも無いので、思っていたほど疲れる事はないでしょう。
森林浴を楽しむ感じで、気楽に歩けます。 ただ日陰になっている場所だと 地面がぬかるんでいる所もあるので足元には、くれぐれも注意を。


遊歩道の脇にある沢あたりから、湯気が立ち上っているのが分かるでしょうか?
あちらこちらで、約80℃の高温の温泉が噴出しています。


遊歩道の真横にも岩からボコボコと音を立てて 温泉が吹き出ている所もあります。
触ったら危ないと言うのは分かっていたので、ずっと我慢していたのですが、ここで誘惑に負けて指先で、少しだけ触ってしまいました。
メッチャ熱かったです・・・
危険なので、絶対に触るのは止めて下さい。


そこから更に進んでいくと小さい間欠泉も見えてきました。
鬼首かんけつ泉の「弁天」に比べれば、大きさは有りませんが、それでも見応えは充分。
間違っても吹き出し口を覗き込んだりしてはいけません。

岩の上にザルが置いてありましたが、これは各自 持参してきた生玉子を近くのお湯溜まりにひたして温泉玉子を作る為の物で、誰でも自由に利用出来てしまいます。
そういえば、ここに来るまでの間に、玉子やらとうもろこしを持っている人とすれ違いましたが、ここで温泉玉子を作ってた人だったんですね。

立ち上る湯気が、カメラでは余り巧く撮れませんでしたが、実際にはこれよりももっとモクモクしてます。
加えて ボコボコと涌き出るお湯とその匂い。昔の人は良くも「地獄」に例えた物です。



またもや足場近くの手の届く位置から、ボコボコと音を立ててお湯がわき出ていますが、今度は触りたいのを我慢我慢・・・
だって熱いもの・・・

もっと進みたかったのですが、ここ最近の地震で足場が崩れているからか、残念ながら通行止めになっていました。
地獄に例えられる程の岩の隙間から涌き出る温泉と 立ち上る湯気の中を散策するというのは、なかなか出来ない事なので、貴重な体験でした。
思っていた程 道も険しくないので、運動不足の人でも、気楽に観光に来れると思います。 秋になると紅葉も素晴らしいので、お勧め。
次に来る時は、玉子を持参してきます。
郵便番号 | 〒989-6941 |
住所 | 宮城県大崎市鳴子温泉鬼首吹上16 |
入場料 | 無料 |
営業時間 | 24h |
電話番号 | 0229-82-2191 |
駐車場 | 無料駐車有り |