蔵王エコーライン 雪の回廊

宮城と山形の県境を跨いでドライブコースとして有名な、標高およそ1600m 全長27kmの蔵王エコーライン。

11月上旬から4月下旬にかけて積雪の為に通行止めとなりますが、規制解除されると同時に、エコーラインの除雪作業で道路外に積み上げられた最高9mにも及ぶ雪の壁が大きな見所となります。

基本的には車道なので、歩く為の道路ではないし、車を停めれる場所も沢山ある訳ではありません。

しかし横繋がりになっている蔵王刈田駐車場と大黒天駐車場は、無料な上に駐車スペースも広いので、雪の壁をじっくり見たいのなら、ここがお薦めです。

小さな大黒様が祀ってある事からこの名が付いた場所ですが、周辺には供養の石碑群が立ち並んでおり、登山道にも繋がっている場所。

この辺りは雪の壁も見事で、雪の壁の観光には最適な場所だと思います。

エコーラインを走っていると ある地点から道路脇に雪の壁が徐々に姿を現してくるのですが、この大黒天駐車場近辺には、見事な雪の壁が聳え立ちます。

車道の両脇に聳える雪の壁は、なかなかの迫力。 雪の回廊とは良く言った物です。 ただ ここは車道なので走ってくる車には、充分に気をつけてください。

雪の壁を真ん中から見たいと思うのは多くの人が思うでしょうが、車道なのでやはり危ないので、雪の壁の上を歩く方が良いと思います。

雪の壁が低くなっている所が何箇所かあるので、駐車場から登って行く事が出来ます。

雪の壁の上に到着。

皆さん ここを歩くので真っ白な雪とはいきませんが、しばらく雪の壁の上を散策。

場所によっては滑る所や、足が沈む場所もありますが、雪の回廊は正面から見るだけでなく、その上を歩けるのも醍醐味ですね。

壁の上からギリギリまで立って見てみると、改めてこの壁の高さが分かります。

道路を走っている車と比較すると良く分かりますね。 ここいらで7m位はあるでしょうか? 余り端まで行きすぎると、足元が滑ったり崩れたりしそうで、ちと怖い。

この高さだけに、道路の上に落ちたら怪我をしてしまうので、ここは本当に気をつけてください。

後ろを見ても雪景色。 沢山の樹木が雪に埋もれている事から、この辺りの雪深さが分かると思いますが、これだけの雪の塊の上を歩くなんて滅多に無いので、結構レアな散策です。

駐車場から道路を挟んで見えるのが、大黒天登山道への入り口。

端っこの方に少し写っていますが、大黒天のお地蔵さまの写真を撮るの忘れちゃった。

本当は階段があるのですが、全て雪に埋もれていて何が何だか。

登りはまだ良いですが、帰りは滑り落ちないように、足場を選んでかなり慎重に降りてきました。

標識も雪に埋もれていた為か、この周囲だけスッポリ掘られていました。

僅かに見えてる階段を登ると、登山道が見えてきますが、ここからは完全に雪に埋もれているので、今回は目的が雪の壁だったのでパスしますが、ここを真っ直ぐ進むと 約一時間の道のりですが、御釜付近の刈田岳山頂に繋がっています。

周囲を見渡すと素晴らしい景色ですが、この蔵王エコーライン雪の回廊は、雪の壁だけでなく 周囲の景色も含めて一度は見る価値があると思います。

勿論ここは車道なので、車道を徒歩で歩く事はお勧めできませんが、ここの雪の壁の上をあるくだけなら問題ありません。 それ程長距離に渡って歩ける訳ではありませんが、雪の壁の上を散策するのなんて、滅多に出来る事では無いので良い経験でした。

注意点は、この周辺にはトイレが無いので、ここから宮城側に少し行った所に「こまくさ平」と言うお土産屋さんがあるので、そこで済ませておくのが良いでしょう。

 

蔵王エコーラインの通行止めの期間は、11月上旬~4月下旬ですが、その前後数週間は17:00~8:00の夜間通行規制がかかるので注意してください。

通行止めの間は、各種バス会社が企画するツアーに参加して 綺麗な雪の壁を楽しむ事は出来ますが、マイカーで来たいのならエコーライン開通後から、5月中旬までは雪の壁を観る事が出来ます。

郵便番号〒989-0916
住所宮城県刈田郡蔵王町
入場料無料
開通期間4月下旬~10月下旬
雪の壁が見れるのは5月中旬頃まで。
開通後数週間は17:00~8:00の間は夜間通行止め。
電話番号0224-33-2215
トイレエコーライン上にあり
駐車場無料駐車場有り