御釜

宮城県と山形県の県境にある蔵王山は、日本百名山の一つ。

蔵王山は未だ活火山ですが、その火口には、雪解け水や雨水が溜まり 大きな湖となっている。 その見た目の形状からして御釜と呼ばれ 周囲を3つの山に囲まれた火口湖は蔵王のシンボルであり、東北を代表する観光名所の一つ。

 

御釜を見に行くには、蔵王エコーラインを通らなければならないのですが、宮城から行っても山形から行っても グネグネ道の蔵王エコーライン(無料)をとにかく登る登る! 運転者はともかく同乗者は、乗り物酔いに要注意!!

刈田岳山頂付近で、蔵王ハイライン(有料で550円)に、乗らなければ御釜付近に到着出来ません。

 

エコーラインの山形側からは、リフトがで出ていて御釜付近までいけますが、750円なので、蔵王ハイラインより割高になってしまいますね。 でも景色を眺めながらリフトで移動するのは、全然アリだと思います。

蔵王ハイラインを通る時に、支払ったお金に駐車場代も含まれているので、駐車場に来て改めてお金を払う必要はありません。

しかし日曜にもなると、人がかなり多く駐車場もいっぱい。

山の上なので気温も低く それなりの防寒対策はした方が良さそうです。

駐車場の正面には、蔵王山頂レストハウスがあり、中にはしっかりした食事や軽食、お土産の販売、休憩場所などがあるので、寒い中を散策してきた後に暖をとる事が出来ます。

レストハウスを抜けて進んでいくと、分かれ道がありますが正面に行くと御釜に一番近い展望台まで行く事が出来ます。

ここは坂道を降って行かなければならないのですが、整備がされている地面ではないので、岩もゴロゴロ落ちているし、とにかく足場が悪い。

雨上がりなんかは、地面がぬかるむので最悪なんですが、山の上だから天気が変わりやすい事を考えると もはや運任せですね。

一番下まで降りてくるとこんな感じです。

低い柵があり、ここからは立ち入り禁止。本当はもう少し湖面に近づきたい所ですが、危険だしこれはしょうがない。

四月末に訪れたのですが、湖面が凍って一部だけ水面が覗く エコーライン開通後の僅かな期間しか見れない貴重な御釜を見る事が出来ました。

本来は太陽の光で、湖面の色が変わって見える五色沼の特性を持っている湖なので、それを見たかったのですが、凍った御釜もレアなので、これはこれで良かったかも。

当然の事ながら見渡す限りは山・山・山

少しモヤがかかって遠くが見渡せないのが残念。

ちなみにこちらが数年前の10月に来た時の凍ってない御釜。

この時は天気が良くなくて、綺麗な湖面を拝む事は出来ませんでした。

周囲は約1km、直径は約325m、水深は最深27.6m

強酸性の水の為に、生物は生息しておらず、人間が溺れたら大事故になってしまうので、当然水遊びをする為に、近づく事なんて出来ません。

先ほどの分かれ道を右に曲がると展望台があり、そこからも違う角度で御釜を見る事が出来ます。

その脇から更に、100mの坂道を登っていけば刈田岳山頂

坂道のせいで100mよりも長く感じるかもしれませんが、遂に到着した刈田岳山頂。

岩が積み上げられており、正に賽の河原を連想させます。

山頂に登って右側に目をやると刈田嶺神社。

ここにも やはり低い柵が設けられてあり一番高い所から見る御釜もなかなかの物です。

熊の出没に注意の看板アリ。

御釜を見ても何とも思わない癖に、熊もこんな所まで登ってくるんですかね?

まぁ人間がウロウロしてる場所なので、エサになる物もそこいらに有りそうですけどね。

山頂だけあって景色は良いです。

しかし足場は悪いので注意して歩いてください。賽の河原みたいに岩を積むなら、全部の岩を集めてくれれば良いのに。

端には何やら小さな建築物がありましたが、回り込んで見てみると小さなドアが。

どうやら避難小屋の様です。 一応は活火山なので仮に噴火した場合などは、すぐにこの避難小屋か、レストハウスに避難する様にしましょう。

そこから下にむかって伸びる道は、エコーラインの宮城側にある大黒天から続く登山道です。

約一時間の道のりだそうですが、実は大黒天からも刈田岳山頂に来る事が出来るので、大黒天には無料駐車場がある為、お金をかけたくない人は、登山を覚悟で大黒点から歩いて来るのも良いでしょう。

御釜を眺める事の出来る刈田岳の散策は、坂道や岩だらけの足場が多いので実際に歩いた距離以上の運動量はあると思います。

しかし雪に囲まれた白い御釜をみるのも、紅葉に囲まれた御釜を見るのも、新緑の中の御釜を見るのも良い物なので、大自然の中のウォーキングとしては最高の景色と適度なウォーキングで、素晴らしい散策路だと思います。

まぁ登山道の方まで行くには、少々気合いをいれていかなければなりませんが。

 

蔵王エコーラインは、4月下旬~11月上旬しか通行できませんので、実質的には御釜を見る事が出来るのも その期間だけとなります。

閉鎖前と開通後の数日間も 17:00~8:00の時間帯は夜間通行止めとなるので、注意が必要です。

郵便番号〒989-0916
住所宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉倉石岳国有地内国有林内
入場料無料
営業時間8:00~17:00 11月上旬~4月下旬は冬期閉鎖
電話番号0224-34-2725
駐車場蔵王ハイライン通行時に550円